親鸞聖人ってご存知ですか?
鎌倉時代初期の日本の僧で浄土真宗の宗祖です。
浄土真宗って解りやすい・一番ゆる~い宗派ってイメージですね。
その本山が京都の西本願寺。
私の出身校の宗派ということもあり、入学式の後に東山から堀川まで新入生全員でぞろぞろ歩いて参拝したっきり、もう〇十年ご無沙汰していました。
今年は親鸞聖人の750回忌ということで各地で展覧会が開催されたり、雑誌にも特集されています。
私が先日見た雑誌の特集には西本願寺の一般公開されていない重文や国宝の書院や能舞台・飛雲閣なども紹介されていました。
「飛雲閣は一度見てみたいな~」
と以前から思っていましたが、普段は一般公開されてないし、特別公開があってもなかなか日程は合わないだろうし、、、、
その2週間後に知人から
「一般公開されていない世界文化遺産にも登録されている西本願寺の歴史的名建築群を関係者の協力で見学できますよ。」
というお知らせを受けました。
リアルタイムなお知らせにびっくり!
貴重な機会と早速出かけました。
ご配慮によって写真撮影を許されたので一般公開されてない場所をご紹介します。
重文「書院」(虎の間)
昔は豹が虎のメスだと思われていたらしく、、、なので虎と豹が戯れているそうです。
修復されたばかりなので色もはっきり綺麗になっていました。
反対に
(浪の間)は老朽化したままの姿を暗闇の中で見ることができました。
書院の東狭屋の間(ひがしさやのま)天井には、様々な形の書物が散らされています。
その中に、1匹だけ猫が描かれた巻物があります。
大事な書物をねずみにかじられないように睨みをきかせるこの猫は、どこから見ても目が合うことから、「八方睨みの猫」と呼ばれているそうです。
国宝 「白書院」対面所
203畳敷きの大広間
上下段の境の欄間(らんま)に雲中飛鴻の彫刻があるので(鴻の間)ともいいます。
本当に重厚でみごとな欄間でした。
対面所の西にある(雀の間)は、竹林の中を活き活きと飛び回る雀が描かれていますが、88羽描かれたとされているのに実際は86羽。
あまりにも活きが良すぎて2羽抜け出したのでしょうか?別名「抜け雀の間」と呼ばれています。
円山派の絵ですが、この雀のお顔がとっても優しくて可愛ぃ~のです。
重文 南能舞台
対面所前の南能舞台は、現存する最大の能舞台です。
北能舞台は最古の能舞台です。
国宝 唐門
桃山時代の豪華な装飾彫刻を充満した檜皮葺き(ひわだぶき)・唐破風(からはふ)の四脚門(しきゃくもん)
彫刻の見事さに日の暮れるのを忘れることから"日暮らし門"とも呼ばれていますが、この中の麒麟の彫刻はキリンビールのマークになっているそうです。
天皇陛下がこの門から出入りするそうです。
国宝 飛雲閣
金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つ。
秀吉が建てた聚楽第の一部と伝えられていますが、三層からなる柿葺楼閣建築です。
屋根の形が様々で珍しい姿にしばし見とれてしまいました。
初層は唐破風と入母屋を左右に。
二層は寄棟造りに千鳥破風や唐破風。
三層は宝形造り。
アシンメトリーながら、均整がとれていて姿が綺麗。
不意に、大きな白鷺が飛んできました。
楼閣の上を大きな翼を広げて舞う姿は古の風情を懐古するかのようで名前のごとく飛雲閣の美しさが一層際立って見えました。
一瞬タイムスリップしたような、、、、思いがけない雅な光景に歓声があがりました。
数日前にこの国宝の飛雲閣で特別にお茶会が催されたそうです。
来年のお茶会のお誘いがあったので
今度は楼閣の中とそこから見降ろす眺めを見ることができるかもしれませんね。
他にも色々とご案内いただき、関係者の皆さまに感謝!
有難うございました。
アート〇美空間Saga