東京へ・・・空気が澄んだ日本晴の日、富士山が本当に綺麗にみえました。
さてこの度はどこを訪ねようか、、、、最初に向かったのは
山種美術館・没後70年 竹内栖鳳
「東の大観、西の栖鳳」と並び称された日本画家・竹内栖鳳。
植村松園や村上華岳などを始動し影響を与え、京都画壇を牽引してきました。
その画業の初期から最晩年の傑作・大小約40点が展示されていました。
30代の1900年にヨーロッパを遊学中に、西洋美術にじかに触れることによって、日本画に新しい表現を生み出しました。
一番惹き込まれたのは、帰国後1901年に描いた「虎・獅子図」は金地に墨の屏風。
右隻の右下には睨むトラがレイアウトされ
左隻には見下ろすようなこのライオン。
まさに西洋の要素を取れ入れた、それまでにない斬新な屏風となっていました。
墨の迫力のある筆致とライオンの立つ構図がとても洗練されていてカッコいい~~!!
30代で描いた初期の作品とは思えない画力!
東洋と西洋がミックスされた現代でも新鮮に感じる屏風でした。
栖鳳展は近年、開催されていないので、京都画壇の展示では2・3数枚見れる程度でした。
この1対の屏風を見れただけでも来て良かった~!!
ホテルニューオータニ美術館・小村雪岱展
大正・昭和初期、本の装幀をはじめ舞台美術、資生堂のデザインなど画業の他にも多彩な才能で一世を風靡しました。
現代でいうグラフィックデザイナー的感性と緻密な画風は、近年でも再び脚光を浴びています。
扇面に描かれた雪岱美人が団扇というフレームの中に活かされていました。
浴衣を着てこんな団扇を持ってると、きっと粋ですよね~!
またモノクロのシンプルな線だけで、女を色っぽく際立たせている「おせん」シリーズ。
傘の線だけでも、こんなにスタイリッシュ!
泉鏡花に見出され、鏡花作品の装幀や挿絵を長年担当していたことも頷けました。
友達から誘って貰った国立新美術館・リヒテンシュタイン展
英国王室に次ぐ世界最大級の個人コレクション。
ウィーンの離宮での展示様式を取り入れた「バロック・サロン」
天井画とともに、美術品と家具調度品を一堂に展示した華やかさ。
磁器に関しては当時はヨーロッパより中国や日本が優れていたため、オランダ経由で流入され愛好されたようです。
でも装飾はヨーロッパ風。ブロンズ製の枠が施されて、枝付きの大燭台やポプリ入れなど豪華絢爛な調度品に変身。
また有名なマイセンでも中国や日本、アジアの模様に似せて作っているものもあり、一瞬どこの国のかな?と見間違ってしまうほどアジアンテイストが好まれていたようです。
今展は日本初の迫力の天井画展とアピールしていましたが、通常は天井一面にあるのが天井画。余白が多すぎてちょっと間が抜けているような気もして、、、ちょっと残念でした。
来年は関西にも巡回されるそうですが、、、、さて東京とはまた違った展示スタイルになるのでしょうか?
ご覧になった方は、また感想を聞かせてくたさいね。
さて国立新美術館や森美術館などに来られたら、ちょうど二つを結ぶ抜け道を一筋入った隠れ場的イタリアン、
トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルドはお薦め。
前菜ビュッフェは自由に取り放題。
サラダのドレッシングはワゴンサービス。好みの材料をチョイスしてミックスしてもらえる趣向。
チョイスするパスタは形状も様々で調理法もどれも面白い。。
前菜~パスタまで、一品一品味が個性的で美味しいです。
これにcaffeがついたランチコースは¥1400ととってもリーズナブル。
人気店なので予約は必須みたいですよ。
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