神戸に住んでいると、他の街で中華料理を食べることが少なくなりますが、考えてみると京都で中華料理は初めてだったかもしれません。
正面玄関は古い洋館という感じの“中華料理・大傳月軒(だいでんげっけん)”
フロントのインテリアが独特な異国情緒があったので何となく神戸?の雰囲気があります。
でも奥に通されると
「エッ?このまま土足で上がってもいいの?」
と面喰った京町屋風。
でも店内のインテリアは確かに中華の風情??
私達のお部屋は中庭が見える昔懐かしい硝子戸がそのままの和室風の個室。
お床にも中国風のお軸が。
京野菜を使った北京料理を中心としています。
中国の家庭料理のニラ饅頭のような一品もあれば
すだちが効いた麺鍋の一品や
ホテル風の盛り付けと味のある一品もあり
メニューがバライティーに富んで新鮮。
建物・インテリア・料理と和・洋・中が共存していて面白い!!
ちょうど食事が終盤になった頃に、料理長の海老名さんがご挨拶に来てくださったので、建物と料理について色々質問をすると、ユーモアたっぷりに説明していただきました。
帰りがけに再度、部屋に入って来られ
「ちょうどお客様も引けてきたので、店内をご覧になりますか?」
と案内してくださいました。
店名は数奇屋大工の"北村傳兵衛"より名づけられたようです。
大工さんが建築の際、壁に下書きした字をそのまま活かした部屋もありました。
3階の鴨川沿いの個室からは遠くに東山には大観音の霊山観音が見えます。
今でも芸能人や著名な方もこの部屋を利用されているようです。
明治時代に建てられた京町家と
大正時代の洋館が融合していますが、
その中でも一番私が気に入ったのが
トイレ!!
流行りのスタイリッシュなトイレでもなく、和モダン風でもなく、華美でもなく。
和のテイストに銅の材質で、懐かしさを偲ばせながら美しさを残してリノベーションされているのが、またイイカンジ。
「昔の姿をこんな風に活かしてトイレにしてしまうセンスって凄いな~~!!」
と感激しました。
内装はどなたが?
美味しい中華と丁寧な接客と空間の楽しさの数々、、、、京都の中華を満喫させていただきました。
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