Sieii Nidosani個展「吉 祥 如 意」が終了しました。
シエイのホワンとした絵が優しく包まれている空間を楽しむ来場者達。
伝統的な水墨画は堅苦しく感じられ、昨今では若い作家の水墨画は日本ではあまり見る機会がないように思います。
ましてこんな現代的なポップな表現法は、、、、。
墨の滲みや濃淡の柔らかさ+女性のシエイの発想で可愛く描かれていました。
台湾の縁起の良い絵としての代表の不老不死の桃を始め、
馬と猿と蜂が一緒に描かれた絵はすぐに成功する、
蛇とウサギが一緒の絵は家内安全・金運に繋がる、
ネコと蝶蝶は長寿、
など日本とは違った意味を持つ伝統的なものを現代っぽく表現する感性がユニークで楽しい。
ちょうど自分の中に宿った命を実感しているためか本当にのびのびと描かれています。
また実をつけて延びて行く木の生命力の強さを女性に例えた絵など、、、季節ごと・年齢ごと日々変化していく女の木は柔らかさだけでなく、それぞれの内面や自我の芽生えが力強く感じらる運筆。
闇空間では動物の家族を描いた絵本の「HOME」のように人間と動物達が共存しているワールドが広がっています。
作品展の搬入の時に壁に描いた木々に
毎日少しずつ動物や植物が描き足されていきます。
子供達が森の仲間達と遊んでいる様子です。
「可愛いね~~!」
来場者達も外の激寒を忘れるほどホット気分になったようです。
また会期中は墨絵先輩WAKKUNとのトークイベントも開催されました。
二人が絵本を通じて知り合った経緯や二人の絵に対する共通な部分とシエイだからこその感性の部分など、、、、日本の昔話も例に交えて楽しくWAKKUNが話してくれました。
交通機関も乱れる雪の中、沢山のご来場有難うございました。
自分の内面と共に、目覚ましく成長している絵は水墨画のホープになる予感がします。
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