今年の春に書店で目にした本
<103歳になってわかったこと>
あの篠田桃紅さんて、100歳超えてるの?凄いな~!と手に取りパラパラっと捲って即購入しました。
人間として103歳まで生きておられることも稀有!
なのに、今も国内外で活躍し現役で制作活動をしています。
大きな注文依頼が絶えないという驚きの超人的な女性作家。
美智子皇后もファンで皇居にも作品が飾られているそうです。
その後、NHKで特集を見ました。
美術家・篠田桃紅さん、102歳。戦後すぐに渡米し、水墨の抽象画というジャンルを確立。大英博物館に収蔵されるなど世界的に高い評価を得てきた。東京青山のマンションで一人暮らし。今も制作に打ち込む。一本一本、墨の線を積み重ねていく桃紅さん。線を足したり、塗り固めたりはしない。居合抜きのような一瞬の真剣勝負。102歳の今も新たな美を目指して墨に溺れ、墨に生きる桃紅さん。その終わりなき墨との日々を見つめる。
作品を今まで一度も実際には目にしたことがない私。いつかどこかで作品展を見れないのかな~?と願っていました。
すると先月、関西では初という篠田桃紅作品展がナント神戸大丸で開催されました。
会期を知ったのは数日前。
スケジュールを照らし合わせると初日の午前中しか見に行けない ^^;
ならばオープンと同時に行こう!と馳せ参じました。
まだオープン間もない時間帯は人もまばらでゆっくり拝見できました。
若い頃のお顔も、、、、綺麗です。
スタッフが近づいて色々説明をしてくださいますが、勿論とても高額です。
再度ぐるっと会場内を見渡すと、一枚の絵に視線が止まりました。
「あの絵は、、、」
大きな画面にたっぷりとした余白が美しく潔い。
近づくと 右隅に <Au Bade>
タイトルはどんな意味ですか?
フランス語で<朝の曲>という意味らしいですよ。
これって私の名前に縁のある絵ってこと?!!!一瞬、息を呑みました、、、
リトグラフですが手差しが2か所あるAP(作家保存分)。
2000年、彼女が米寿の時の作品。
版画でしか表現できない線と手差しの線とのバランスがシンプルで力強い。
刷り師は日本を代表する木村希八。
岡本太郎・加山又造・草間弥生などの版画も制作。
亡き木村さん以外では今後版画作品は作らないとう篠田桃紅の昔ながらの版画へのだわりがあるそうです。
もし小さな作品でもあれば、、と思っていた私には分不相応な絵ですが、今年のお誕生日とクリスマスと自分へのご褒美!!
と言い訳をつけました(笑)
作品との出会いは一期一会です!
すぐに壁から外されたので、観た方は少ないと思います。
私が会場を後にする頃には年配の女性客で賑わっていました。
その絵が先日届きました。
我が家に来られた人はご覧ください。
桃紅さんのように103歳まで元気でいる自信はありませんが、私も朝・晩と見ながら生き様のご加護を受けさせていたいただいていますp(^^)q
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