酒井稚恵~ファンションデザイナーになりたい~が開催中。
一枚の服を酒井がちくちく縫って縮めるとオブジェになる。
1本の長い長い糸を切らずに布に通し続ける、、、、その緻密さと根気のいる工程と時間ニ思いを馳せ感心する人々。
施されたギャザーやフリルから伝わってくる透明な空気感。
空間にポエムが添えられています。
「不しあわせの包囲網」
夕ぐれが落ちる街に
しのびよるよ。
しあわせの灯りがこぼれる窓に
しのびよるよ。
みんなのだいじな小さい箱に
しのびよるよ。
部屋の隅にたまる時間を
星たちの涙を
決して見ないように
わたしたちは、しあわせでなくてはならない
(しあわせでなくても、暮らしはつづく)
けたたましいサイレンの音がひびきわたり
みんなが目をさますとき
トンビは喉をしぼって終わりを告げている。
大量生産の社会問題をファストファッションを通じて揶揄しながらも、集合の美=小さいものの集まり・連なる面白さが表現されています。
普段、捨てられたり見過ごされるものが、面白い形や使えるものにも変わっている小作品には、その発想力のユニークさに「アハハッ!」と笑い声が飛び交っています。
偶然通りが経ったアメリカのキュレーターが、面白い作品!が見えたからと来場。
訪日初日で作家にも出会えたことにラッキーと喜んでいただきました。
20日(月・祝)まで開催されています。お見逃しなく!
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