酒井稚恵展が終了しました。
長年の制作で布地を思う通りの形にできるようになった今。服という人間の有機物になるとコントロールできない部分があることで、予測できない事が生じるのが面白い!という酒井稚恵。
時代を生きている私達にリアルに訴えかけるファストファッションシリーズ
「うわ~、何これ?!」
再構成されて命が吹き込まれると思いもよらない形が生まれる。
可愛さと凄さが混在する作品群。
ちょっとエロスも感じる<みごとなくちぶえ>
爽やかな可愛らしさに潜む女の子としての窮屈さ<清純派の心臓>
捨て去られようとする物が、こんな形になっちゃう。
側によってマジマジ観るとその発想力に「これは、やられたな~!」と。
これまでの布=テキスタイルだけに留まらず、服の付属物を含め余すことなく、全て使い尽くしたような大・忠・小作品の一連の流れによって、今展のコンセプトが十分表現されていることで、更にアート性が増したようです。
当たり前の日常の物や事を、当り前でない物にするのがアート!
「長年の作品展の中でも一番良かった!」と一目置かれるコレクターの方を含めた周囲の評価も作家の自信となったようです。
「DMからは予想がつかなかった!びっくりです!」
「来て良かった、収穫でした。」
「Sagaに来たらいつも面白い作品展が見られる!」
など初見の来場者も在廊時間もいつも以上に長く楽しんでいただけたようです・
男性からは、ズレず・ブレずに細かく貫き通す強さに女の気概と執念の凄さが感じられ、女性には、作り込んでいるようで、抜け感と軽やかさに愛らしさが伝わる。
それが作品と同じ酒井稚恵の魅力でしょう。
これから更に大人の女性として作品の成長が楽しみです(^^)
アート〇美空間Sagaサイト