Se’raphita いびつを纏う展が
2017年10月14日(土)~22日(日)
11時~18時(最終日16時まで)
に開催されます。
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数日前にウィルフリッドがセラフィタ(Se’raphita)
の家に入った時から、彼の肉体はそこで一つの深淵に落ちていたのである。あの不思議な女性(男性)は彼を一目見やっただけで、瞑想が学者を引き込むような世界に彼を精神的に引き入れたのであった。
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性を超えた魅力的な【人間】は人知や社会的価値観をも越えていきます。
今展はファッションカルチャー的なユニセックスではなくて非性的(両性具有的)オーナメントまで踏み込んだような作品も含め、、、竹田安嵯代(バッグ)・小野文則(テキスタイル)・三野彰太(ジュエリー)3世代の感覚でそれぞれのセラフィタを表現します。
竹田安嵯代 Asayo Takeda (バッグ)
1970年に創作を始めてから47年のバッグ作り。革と布を素材とする不思議な曲線とふくらみをもった作品は体の曲線が自然にバッグの形になって現れるソフト・スカルプチャーと呼ばれている。
人体のデッサンを描くように、筋肉の流れに沿わせ、手が動くままに任せていると、身体に合う形が生まれてくる感覚は常に変化し無意識の中からいびつが生まれる。自由な気持ちで向き合えば、形も自然に現れてくる。バックでありながら色んなものに変更出来たら夢も広がりそう。(竹田)
小野文則 Ono Fuminori(テキスタイル)
紙・繊維を素材としたアート作品を制作、東京を中心として韓国・カナダ・日本各地で個展・グループ展で作品を発表。オリジナルブランド“material factory”を立ち上げ、新素材のタペストリーや器などのインテリアグッズ、ウールやシルクを染色し独自加工したマフラー、ストールなどのファッションアイテムをギャラリーやセレクトショップで展開中。
今回の作品はウール、シルクの素材を中心にニードルパンチという工業用フェルトを作る技術を用いて独自加工した、ショール、マフラーなどをお届けします。
一本ずつ染色し繊維を絡ませて生まれた色彩と表情は身体に纏うことで万華鏡のように変化してゆきます。男女年代関係なく、自分なりの布の世界を楽しんでもらえたらと思います。(小野)
三 野 彰 太 mino shota (ジュエリー&インスタレーション)
人間の持つ装飾性に着目し、素材、型にとらわれないジュエリー。アート作品、インスタレーションでは立体コラージュ作品や身体と内面を表現した作品を制作している。
ジュエリーは俳句に似ているように思います。小さな世界で大きいこと言う。それを具体化していくことのおもしろさ。作品を作るにあたってその事をいつも考えます。本展では革、布、金属、異なるマテリアルの表現の違いと3世代のものづくりへの考え方の違いを一度に楽しんでいただける展示となっておりますので是非足を運んで頂けると幸いです。(三野)
アートの延長のような<いびつな形>が不便かというと、思いのほか使い易い。不便を我慢しながら、、、になるようなものではなく、不思議と身にそって馴染んできます。
三作家のジェンダーレスな作品は男女兼用にも!
カッコよくまとってみてください。