茶室のすすめが終了しました。
主催者の岩崎さまの、今展に向け数年前から構想準備と努力を日々重ねて来られた成果が、毎日水分補給する暇もないほど盛況の展示会となりました。
朝オープンから、新聞を見て、チラシを見て、ブログを見てと人が絶えず!
今まで施工された茶室や住宅の模型や写真、建築図面などに分かりやすいキャプションが添えられて展示されていました。
茶道のお稽古や茶事に日頃から精進し、経験からなる設計を提案されているのが岩崎さまの強みです。
茶室の色々な様式や岩崎さまのアイデアや美しさを私も皆様と一緒に拝見しながら、楽しみ・感心してお勉強させて頂きました。
収納付きの一畳点前台では
お抹茶を飲むのに慣れてない方も、岩崎さまの点てるお茶を飲みながらの話や茶室のご相談を楽しんでいました。
中日にはいつもタッグを組み施工する大工と庭師、そして建築家の「茶室ができるまで」のトークとスライドを交えてのイベントが開催されました。
立ち見でもと、ご希望される方も大勢いましたが、今回はご予約頂いた方のみとなりましたm(_ _)m
遠くは埼玉・福井・静岡・岡山県からのお越しの方もあり、冷房を入れる位の熱気となり皆さま楽しまれている雰囲気が暖かかったです。
岡本太郎は「伝統というと、とかく過去のものとして懐かしみ味わう事で終わってしまいがちだが、それはむしろ対決すべき己の敵であり、また己自身でもある、そういう激しい精神で捉えかえすべきだ」と述べている。外国人観光客向けに薄っぺらな和モダン建築が多く作られたり、数寄屋は自由だと捉え、型のないフリースタイルの現代茶室が作られるなか、茶道を通じて出来る限り日本文化を広く深く理解し、未来を向いて、今何を設計し、職人とともに何を作るべきなのかを、じっくりと考えてゆきたい。
岩崎泰「数奇屋の設計」より
混み合っていたので再来場される方もおられましたことは嬉しい悲鳴でしたが、ゆっくりお話できなかった方もおられたのでは?と主催者も申し訳なく残念に思っておられました。
予想を上回るご来場者に茶室に特化した建築家がいかに稀で、それを望んでおられる方が多いことを実感しました。
一畳点前台は続いて11月9日~19日の
<性の茶>でも展示されていますので、茶室のすすめ期間内にご覧になれなかった方も、お誘い合わせてお立ち寄りくださいませ。
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