奥田美恵子・山本佳子の二人展が終了しました。
奥田美恵子の陶芸はその技法が様々、同じ人が作っていることを忘れされるほど。
そして作り込んでない軽やかさとモダンさが、陶芸好きの方には堪らなく制作意欲に刺激を受けているようでした。また一見重そうに見えても、手に取ると軽く優しく手に馴染む器が日常生活を知る女性作家ならではと!
山本佳子のアクセサリーはシンプルな形状でありながら個性的!いくつかの用途に使い回しができるアイデアが優れもの。見る角度によって様々な色彩が放つ美しさもありオブジェ的でもありました。
またオブジェ作品は木・金属・ガラスと色々な素材を操りながら「死と再生」アンニュイなスパイスが混在しています。コアなようで優しい気持ちにもなる何とも不思議な世界観に魅了される作品でした。
闇空間では
光合成する卓から生命体が生まれ出て
蕾が咲き
そして種が飛んでいく
という生命の循環を連想される二人のインスタレーション。透明な葉脈の影はまるで蝶が飛んでいるようにも見える!
とテーマの春のいのちの輝きが実感できると好評でした。
工芸・クラフト・インスタレーションと陶とガラスが響き合った空間に来場者も一度で三回分の展示内容と満喫していただけた作品展でした。