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9月23日(木・祝)~10月5日(火)
栗本夏樹 漆造形展が開催されます。
―ジャパニーズモダンの世界―
アート○美空間Sagaを開廊する計画をしていた時に、私の掲げたコンセプトにピッタリの作品との出会いがありました。
京都での展示会の案内が送られてきました。
DMのこの作品を見た瞬間「ピ~ン!」
和紙の壁に漆という一般的な和の展示と違って感じたのは、シャープさの中に柔らかさがあり、和風住宅の中佇むモダンなオブジェは和風アールデコといった雰囲気。
台の木のマットさと漆の艶やかさの調和も素晴らしい!
それはアンティークではなく現在進行形の作家物でした。
「これは是非見てみたい!」
と京都・大山崎の「聴竹居」での展示会中には作家自身のセミナーもあるということで、すぐに申し込み当日を楽しみに出掛けました。
作家の名前は「栗本夏樹」
一瞬女性かな?と思いましたが男性。
セミナーを聴く前は、京都市立芸術大学 准教授ということからお堅いイメージがありましたが、、、、
セミナー中の、あるパフォーマンスで笑いをこらえることも何度かあり、和やかな雰囲気となりました。
「先生っぽくない面白い人だな~!」
と終了後はすっかりイメージが変わってしまいました(^^)
セミナーでは
生活の中にアートを取り入れる
アートとは美術・工芸・音楽etc.....
その中で日本を代表する工芸の漆を洋文化に影響される現代の日常生活にどう設えたら良いか暮らしの中の美を提案すること。
使い勝手の簡単な使用の美として、新しい漆の可能性を求めて創作活動をされていること。
などの話を伺いました。
「同じようなことを思っている作家がいたんだ~!」
と栗本氏の言葉に共感しながら、作品から受けた私の直感が当たっていたことを嬉しく感じたことを覚えています。
後日、この気さくで真摯な誠実さが、ジャンル関係なく色々なアーティストから一目置かれたり、男女問わずファンが多いこと、また学生からも慕われている所以だと感じました。
その栗本氏は国内外でも活躍されていますが神戸での個展は実に23年ぶりとなります。
『神戸の街は中華街や異人館などに代表されるように異国情緒に溢れた開放的な雰囲気が魅力です。
私が生まれ育った堺もかつては貿易港として栄えた所で、海外に開かれた国際的な町であった面影が残っています。
今回の個展ではそんな神戸や堺の雰囲気にちなんで「異文化との出会い」をテーマに展覧会を開催いたします。』 栗本夏樹
テーマは
―異文化との出会いー
神戸の街の明るくモダンで色々な異国と接点のある街というイメージから今展ではそれを漆の世界で表現されています。
それは栗本氏に影響を及ぼした国であり文様であり、「これが漆?」とびっくりするような豊かな色彩とインターナショナルなデザイン
壁掛けのタイトルは「アマゾネス」
サイズは270W×365H×40D㎜
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オブジェ
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テーブルを彩る器や気軽に普段使いできる食器
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アクセサリー
など多種多様な作品群、約50点が展示されます。
また
漆造形技法レクチャーも会期中に行われます。
10月2日(土)14:00~ 定員20名・要申込・無料
漆作品の制作に使用している素材や技法について実演を交えながら解説されます。
珍しく実演があるので漆を知らない方でも楽しめますのでお気軽にお申込みくださいね。
申し込み先
国際社会と言われている世の中ですが、インターナショナルな人こそ自分の周りにジャパニーズ的要素を取り入れることの必要性を感じていると思います。
ジャパニーズモダンが一番似合う街!
それは
「神戸」ではないでしょうか。
栗本氏の作品は和洋どちらの建築・インテリアにも馴染むjapan(漆)です。
京都と神戸を結ぶ漆作品が
エキゾティックな雰囲気で満たすSagaの空間を
どうぞご観覧くださいね。
漆器=japanの魅力
栗本夏樹・漆造形展、プロフィールの詳細