パリの代表的建築といえばエッフェル塔
世界中に東京タワーを含め色々な塔がありますが
エッフェル塔は遠くからも近くからでもやはりフォルムがカッコイイ~!
ただの鉄の塊っぽく見えるのに脚線美というかシンプルなラインが
どこから眺めても綺麗!
写真に撮っても絵にしてもデザイン画にもなる不思議な魅力!
建設当初は賛否両論だったに、、、、
「いつ見ても飽きない美しい建物」
と時間が経つほど人々に認識されたのでしょうね!
エッフェル塔はきっと永遠のパリのシンボルですね。
外見の四方どこから見ても面白いのがノートルダム寺院
見る角度によって種々な様相を見せる中世ゴシックの名建築です。
正面
南面
背面
北面
特に奇妙な彫像の動物達!
「ガルグイユ」と呼ばれる怪物は悪魔くん?
教会建築や宗教画には最後の審判で悪魔は天使と共よく表現されています。
ノートルダムには天使より悪魔の方が多く備わっているのがユニーク。
でもこれはきっと魔よけなのでしょうが
何だか教会の上から人間の悪行をせせら笑っているようにも見えます。
「そんなことしていたら、地獄行きの報告しちゃうぞ~、イヒヒッ」ってね(笑)
寺院内に入ると、ちょうど日曜の夕方のミサが始まろうとしていて
司教が通路で待機している所に出くわしました。
パイプオルガンの音と聖歌隊の歌(独唱でした)が響く寺院内。
3つの大きなステンドグラスのバラ窓がそんなに大きく見えないほど
内部空間は大きく荘厳な雰囲気です。
でも入場無料・写真OK!
信者が祈る姿と司教の説教を聞けるのは観光客にとっては有難い話ですが
信者はうるさくって迷惑に思わないのかな?
とちょっと心配しましたが
大きな教会ほど許す心が大きいってことなのかも!
と申し訳ないのでちょっとだけ募金箱に入れておきました。
劇場の傑作1875年に完成したオペラ・ガルニエ
オペラ座の設計は公募され35才の無名の若手建築家
シャルル・ガルニエが選ばれたそうです。
「ナポレオン3世スタイル」という多彩な表現を試みています。
一歩中に入ると重厚な華やかな造りに圧倒されます。
3階に分かれていますが、どこを歩いても絵になる設計。
舞台の合間も誰もが心を弾ませながら楽しめる雰囲気が伝わってきます。
特に大階段のある広間は素晴らしい!
光が射して見えます。
色の異なる大理石や天井画が織りなすのか?
形容し難いオーラで溢れています。
ヴェルサイユのゴージャスさよりも落ち着いていて
私はこちらの方が好きです。
以前、他国でオペラ座を見学したことがありますが
こんなに素晴らしいとは予想外でした。
これを無名の建築家が設計したとは二度びっくり!
そして劇場ホールの天井画は古典的な絵ではなく
50年ほど前にシャガールが手掛けた鮮やかな色使いの描写が斬新。
中央の7トンのシャンデリアの光と相まって赤いベルベットの1900席を更に華やかに明るく照らしています。
こういう最先端な美を追求する国民性のセンスには脱帽ですね。
着飾った上流社会の社交場としてどんな国よりもその華麗さが想像できるのは
このオペラ座の建築が物語っているように感じました。
でも現代は席によれば、カジュアルな服装でもOK!
夏は公演がお休みでしたが
「こういう場所でいつか着物を着て観劇の雰囲気を味わってみたいな~!」
着物ではありませんがパリも最終日だったので浴衣を着てみました。
日本では浴衣で観劇は失礼かもしれませんが
外国では浴衣も着物と間違えて喜んでくれました。
この旅行中も色々な観光地を歩いているとカメラを持った西洋人から
「写真をとってもらえますか!」
と言われ、カメラマン役を引き受けることが多かったのですが、
(日本人なので安心!と思うのか?)
浴衣を着ていると、嬉しそうな笑顔で
「一緒に撮ってもらえますか?」
と どこに行ってもモデル役を頼まれました。
「メルシー」「グラッツェ」「グラシャス」「サンキュー」
お礼の言葉でその人の出身を推測できる程、
色々な国の人が日本の浴衣を珍しく美しいと思ってくれたようです。
シャンゼリゼ通の老舗カフェ「フーケッツ」
1899年創業からシャンゼリゼの華やかさを担い続けています。
テラス席はお洒落な大人達で賑わっていました。
注文したクリーム・ブリュレがとっても美味~!
表面はそんなにカラメルで固まっているわけではないのに、
カリッとした焼き具合が絶妙、今までで最高でした!
絶品デザートを撮ろうとカメラを取り出すと
横に座っていたジョージ・クルーニ似のムッシュが
「写真を撮ってあげよう」
とカメラマン役をかってでてくれました。
カフェに座っているマドモアゼルやマダム、信号待ちの車の中からも
「とってもいいよ!」
と指や目で合図してくれ、浴衣姿は大歓迎されました。
綺麗な洋服よりも日本の伝統衣装を海外で着るときっと良いことありますよ。
お薦めします(^^)
マロニエとプラタナス並木、緩やかな勾配をもつ広い歩道。
凱旋門から
コンコルド広場まで
見通しの良い2kmの直線の大通り
シャンゼリゼに立っていると豪華な建物を両脇に眺めながら
シックでエレガントなパリジャン達の香りを感じました。
まだまだ他にも色々な思い出はありますが
自由旅行の緊張感と思いのままに歩いた街角の風景を思い返しながら、深く青い空の彼方を眺め帰路につきました。
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