U ・ TSU ・ WA の 玉手箱が終了しました。
松本佩山作品は全てが格調高く、中には貴賓のために作った茶器もありました。
分業大量生産を行っている有田で、作家として一人で作陶している、非常に珍しい存在でもある佩山さん。有田では知らない人はいないくらいの名工。
土から釉薬といった材料はもちろん、ロクロ・絵付け・窯焚きなどすべて自分の手作業でこなしているだけでなく、一人の作家がすべて仕上げたとは思えないほど、一つ一つが丁寧で完成度の高い作品です。
陶芸に造詣の深い方も、こんな器が見れるなんて、、、と素晴らしさからしばらく目が離せない位でした。
小ぶりな絵唐津香炉は、蓋は柿の木の根っこで細工師に作らせ、摘みは象牙で小禽を彫あげています。
耀変天目茶碗(部分)は日の光に当てると更に様々の表情が出ます。
普段手に取ってみることができない希な逸品を、こういう形で見せていただきるのは本当に有難いことですね。
吉田浩通作品は普段の食事が楽しくなる器。
北九州の古い時代の焼き物は、「上野焼」と「高取焼」に代表されますが、吉田浩通さんの作品は、この二つの窯場の伝統が表面に表れない形で、深く作用しているようです。
そして75歳とは思えないほどモダン!
デザイン性と色彩の調和が何とも粋。
器を片手にコーヒーやお茶も飲む男性のイメージはダンディー。
「きっとこの作家さんもダンティーなのでは?」
と伺うと正しくそんな雰囲気をお持ちの方のようです。
木の葉天目茶碗
お湯のみや器の数々
豊かな造形の中に実用的な配慮が随所に感じられるので女性も使いこなしたいと思える器の数々でした。
また素敵な禾目天目や九谷焼などでお抹茶をいただける至福のひととき。
器の彩りが心の栄養にもなりました。
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