自宅にちょっとしたパーテーションになる作品をとロールスクリーンを持参して作家に制作を依頼しました。
言葉をカッコ良くデザインしたものを空間に広がるインテリアに。
それを書・墨で一発で書く。
それも通常の素材の和紙ではなく、作家が一度も書いたことのない化学繊維の用材に。
試し書きが全く無い。
という条件をつきつけてしまいました ^^;
本当に無茶な注文!
挑んでくれたのは
上田普
2年前にSagaで個展を開催してからも、様々な書の表現を試み活動の場を広げています。
友達から提案のあった言葉や思いついた言葉の中から候補をいくつか選び、それ以外は最終的には全てお任せしました。
さてさてどんな字体でどんな言葉が仕上がってくるのでしょう?
数日後に、届いた作品。
少しずつスクリーンを降ろしていきます。
何かな?
おっ、この感じ面白い、、、
また違った感じに見える、、、
ジャーン!
横80㎝ 縦180㎝
に全体に大きく描かれていました。
墨のつけ足しのない一筆書き
勢いと線のデザインに満足。
特に最後のカスレ部分が気に入りました。
意図してない自然にできた墨の溜まりも立体的なアクセントに感じます。
言葉は「輝」
依頼してから1週間後の私の誕生日に沢山の方からメッセージを頂きました。
その中で、なぜか皆さんから共通に送っていただいた言葉が「輝」
作家が選んで書いていたのが「輝」
偶然のタイミングにちょっとびっくりして作品を見つめました。
その後、訪れた友人達もこの作品に目が釘付け。
しばし見とれています。
「今までの上田さんの作品とは、また一つ違った作風だし、
必要な時だけ部分的に見れたり、全体的に見れたり、簡単に調節できて雰囲気が変えられるという発想が面白いな~!」
と楽しんでくれています。
作家が「輝」を選んだ理由は意味合いと書きやすさ、そしてこの字が来た時にパッとイメージが出来たそうです。
イメージ通りといっても、多分、書くにあたって、初めて書く素材に一発で決めることは相当プレッシャーもあったと思います。
難しいお題に取り組んでくれて有難うございます。
今秋のSagaでの上田普の個展には、もしかしたらこのタイプの作品も展示されるかもしれませんよ。
お楽しみに(^^)
アート〇美空間Sagaサイト