鬼塚緑個展ツアーin神戸毛葬展が終了しました。
7月の東京での作品展に始まり、関西では神戸、福岡、宮崎、最終東京とパワフルに活動する姿勢に同年代の若い作家も
「思い切ったね!」
と度胸に感心していました。
見る人によって感想は全く違う作風。
音も香も空間の光の色も、不思議な感性が漂っています。
「ドロドロした感じ、、、、!」
という人もいれば
「DMからの印象より思っていた以上にポップ!」
や
「女性のエゴやエネルギーを感じる!」
この場合のエゴは自分勝手、わがままというよりは「自我」の方の意味に思えます。
テーマの「死後のたましいの行方」
紫は黄泉の国へ導いてくれる色のせいなのか?
闇空間の中は作品から放つオーラでしょうか、、、、ぼんやりとした柔らかい不思議な光が。
そのせいか、おどろおどろして怖いというよりも、キモ可愛くも見えてきます。
造形の不気味さもピンク系統のライトからはファンタジー性も感じられます。
それはきっと鬼塚緑さんのキリッと大きな目をもつ意志の強さ中に、フワッとのんびりした優しさがあるせいだと思います。
美大出身でない独学の強みは、枠に囚われない発想と奔放な表現です。
「他人の苦しみは自分の苦しみ、他人の歓びは自分の歓び」
となるよう、これから女性の自我のエネルギーをキャンパスにぶつける女性アーティストに成長していく予感の作品展でした。
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