竹紙と摺り漆のモダニティ・龍神村からの二人展が
12月12日(木)~17日(火)
11時~19時(最終日15時まで)開催されます。
紀伊半島の、和歌山県のど真ん中に位置しているのが龍神村です。
名前のインパクトは大ですね!
かつて有吉佐和子が、『日高川』という小説を書いていますが、日高川はこの村を貫く川の名で、河口のある御坊市には安珍・清姫伝説で有名な道成寺があります。
また白洲正子が竜神温泉の老舗旅館の女将に感心して書いたエッセイがあるほど、美人の湯でも有名です。
この村には現在、県下のどの村よりもアーティストが多いという特徴があります。
約30年前"龍神国際芸術村"というプロジェクトが始まったのがきっかけで、その後行政も絡んでアーティストの招致をしてきたからです。
菅野今竹生さんと小川和彦さんは比較的初期のメンバーで、それぞれ独自の活動をしています。
2人に共通するキーワードは〈和〉と〈モダニティ〉です。
菅野今竹生
竹を原料とした手漉きの紙(竹紙)を制作。
和紙をご存じの方は多いですが、竹紙は珍しくご覧になった方は少ないかもしれません。
でも手工芸の作家が材料として活用している人も多いそうす。
古来の和紙原料である楮、三椏などとは一味違った表情や屏風やランプなどの作品もお楽しみ ください。
小川和彦
木製の皿や器に摺り漆を施した作品。
入念に下地を調えた銘木を漆によって際立たせています。
皿・卓上のオブジェなどその杢の景色を 御堪能ください。
両作家ともに日本古来の技法ながら、目指すのは現代的な意義と価値です。
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