ベルギー奇想の系譜展に行ってきました。
初期ネーデルランド絵画史において、最も特異 な存在感を示す大画家ヒエロニムス・ボスの絵には、特に子供が喜びそうな動物や両生類・魚が怪物や悪魔になって登場します。
寓意表現によって,人間の〈無知〉や〈愚行〉を風刺して います。
嫉妬・貪欲・大食...人間の本性的な罪悪と世界。
日本でいうと水木しげるさんの描く妖怪の世界みたい。
妖怪が悪い人間を懲らしめてたり、悪い妖怪と戦う人間だったり、、、
細かく謎めいたモチーフが各所に散りばめてあるので、一つの絵を解読するには美術館では無理~ ^^;自宅でゆっくり図録を観察していくと面白そうです。
そして
画家ブリューゲルの絵の中にも風刺と皮肉、諧謔、警鐘といった様々な要素が隠されています。イマジネーションと妄想で人間のこころの醜さを表現しているので、何を意としているかを考えるのがブリューゲルの絵の面白さでしょう。
視覚情報満載の細かく精密な作品ですが、私が観たかった<バベルの塔>は今展では展示されていませんでした、残念!
二人に影響を受けた作家も多いと思いますが、現代の若手作家までおよそ500年の「奇想」の系譜も展示されています。
不思議の世界のナゾをとこう!
奇妙きてれつな作品は、親子でオリジナル・ストーリーを考える夏休みの宿題のヒントになりそうですよ。