河野 甲 革立体の世界が
2018年7月20日(金)~29日(日)
11時~18時(会期中無休)
に開催されます。
初めて私が河野 甲氏の作品を拝見したのがこの作品!
見上げるほど大きな生き物!
革??!!
象の皮膚のような厚味のある質感。
他の惑星から迷い込んだのかしら?と思うほどシュールでリアルな造形に圧倒されました。
そしてその横にはトンボのような羽根がついた人体の作品。
Photography by 中谷昌司
一見ブロンズ彫刻のようでも、しなやかで温かみがある!
これも革?
羽根の繊細さと透明感から風が感じられる。
全く違う質感と作風、、、同じ作家???
?と!が交互に、、、
それぞれが何かの化身のよう、、、というのが河野作品の印象でした。
そして私の脳裏に浮かんできたのは映画<Avatar>
「私もあんな世界で風のように飛んでみたい!」
自然と共存しながら伸び伸び生きている異星人の美しさと強さにとても惹かれた映画を思い起こしました。
「これって革?彫刻?」
私と同じように初めて画像や作品を目にする方は革とは思いもよらない。
作家が一番気に入っている素材は、きめ細かくマチエールを作り上げることができる<牛革>
革自体がすでに表情をもっている<豚革>も時々使います。
革素材はもともと血の通った生き物
「できれば命の宿った作品でありたい」
と思いながら制作されています。
動きだしそうにリアルな昆虫や動物
coolで美しいな人体
シュールでもどこか優しさのある空想生物
手の平で撫でて愛でる動物シリーズのペーパーウエイト
など今展では幅広い作風の作品が満載、約70点が展示予定です。
革という素材がどのように立体化されるのか、立体化された革がどのような物語を紡ぎだすのか、新旧の作品を織り交ぜて、ご高覧頂けたらと思います。
河野 甲
あらゆる現生の生物が空想生物のモチーフとなっていますが、生物の得も言われぬフォルムから、河野氏の心に浮かんでくるものを素直に新しい姿として出る独自の世界観で表現されています。
どうぞ実際の目で間近に、夏休み中ご家族でも楽しみながらご覧になってくださいね(^^)
河野甲サイト