田實千絵個展 ーえとものがたりーが終了しました。
田實千絵さんの色鉛筆画の生徒様達やお友達も初個展ということで、沢山の方々が優しく繊細な田實ワールドをゆっくり鑑賞できたと楽しまれていました。
教室展のグループ展覧会で観る作品とは違う雰囲気に改めて感動されていました。
色鉛筆というと簡単なイメージですが、田實先生の腕前は他とは一線を画す作風に自分もいつか1枚でも、、、という気持ちになっていかれるようです。
ひたすら塗り重ねることで精神が無の境地になれることも魅力の一つ。
教室に通いたい、見学したいという来場者も沢山いました。
色鉛筆が主な画材とは思えない色彩や質感は独学!
色鉛筆だけでなく水彩(金・銀)を使っているので日本画の風合いが醸し出されます。
色鉛筆で描き込んだ平面的な部分と立体感などのバランスによってはマチエール油画のようにも見える作品も。
十二支の今展の「えとものがたり」では田實さんが各動物に言葉を付けてタイトル風に。
こちらがとても評判良く、素敵な言葉のセンスにも皆さん感心されていました。
言葉を見る前と後で、絵から受ける動物達の表情も違って見え、二重の面白みを受けられていました。
江戸期の錦絵にインスパイアされた十二支絵はこの10年間の集大成のように、アート的かつ繊細!
一年ごとに作家も腕前や心境の変化が一同に垣間見られる初個展でした。
満を持しての個展は皆さんの感想に喜ばれながらも、作家自身がこれからの課題も感じられたようで、色鉛筆を駆使していく今後の作風の変化が更に楽しみです。
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