10/15~ きらら絵とかな書展
作品展の題字です。
なんと読みましたか?
読めましたか?
読めた方は尊敬します~!
私は….?
「真ん中のこの字は何と読めばよいのでしょう?」と伺いました。
みづいろ登そらいろと→みづいろとそらいろと(読み方)
<草書体の登> と <ひらがなのと> の文字の位置
<みずいろ> ではなく <みづいろ>
書かれたこの題字のセンス!
『言葉を選ぶ 下絵を描く 文字を書く
全ては一つのイメージ表現のために』 秋桜
この字で表現された釣秋桜さんの感性とこだわりが伝わってきました。
そしてテーマは
ー探美水空―
みづいろと
そらいろよ
我が心の色よ
レースの雲
ビロードの月
あなたの 瞳
『海の色は空の色 空の色は大気の色 大気を包むひかりの色
ひかりの色は太陽がくれた そして私も太陽と同じ宇宙の一塵の子』
みづいろは心をあらってくれるかも
冷たいかもしれない色、でも不思議に心は落ち着いていく
そらいろに泳ぎ回って疲れて眠るように
秋桜
初めて、秋桜さんの作品を拝見した時
「私の色だ!」
って感激したのがこの作品
色も彩度を抑えています。
渋さは墨やパステルの黒で調整されているそう。
字もかわいらしさを表すように試みて書かれています。
秋桜さんの目指されるものは
「渋可愛」しぶかわ-なのです。
いずれ
「婆可愛」ばばかわ-になるのでしょうが・・・・とも言われていました(笑)
「婆可愛」いいじゃないですか!
私も可愛くシブいオバアチャンになりたいなぁ~(^^)
歳を重ねても女性はいつまでも可愛くありたいものです。
一方
秋桜さんの作品に選んで添えられた短歌を読んで胸が熱くなったことがあります。
心さへ
心さへ変はらざりせば 這う蔦の 絶えず向かはむ 千も八千代も (良寛)
書を職業にされながらジーンズのパンツスタイルも長い足で格好良く着こなす活動的な秋桜さんに潜むしっとりした大人の女性の面を垣間見るようでした。
そしてそれ以外の作品も
きらら絵は釣 秋桜さんのオリジナルな画法です。
平安時代に隆盛を誇った料紙(加工紙)の技法を基に開発しました。
江戸時代の宗達と光悦が作り上げた和歌巻の影響を受けています。
墨との相性がよく、書の下絵として用いると相乗効果を高めます。
今回の作品展ではSaga内をいろいろな
水色をメインに彩られるそうです。
色の話題になると私と好みの色のトーンが似ています。
秋桜さんも水色が小さい頃から好きだったそうです。
水色は自立の色
水色は昨今の女の子に一番の人気色
金色と合わせると高貴になる
とか……
作品展の構想を伺いながらそれを想像していたら……
何だか涙が出てきました。
ス・テ・キ
妻であり母でありそして子供としての責任を務めながら
職業人として大学生を教え、自ら主宰される教室も持ち
目標に向かって進むバイタリティー
先輩として一女性として学ばせていただきたい方です。
水・空……
「明りと形」を操って空間を彩り私達の「心」を躍らせてくれることでしょう。
釣秋桜個展の詳細
アート〇美空間Saga・HP