ｱｰﾄで輪を繋ぐ美空間Saga sagakuukan.exblog.jp

• 陶彩画家・草場一壽
  [ 2010-10 -28 12:32 ]
• 仮面舞踏会
  [ 2010-10 -23 12:43 ]
• ファッションデザイナー・Emi NAKANISHIコレクション
  [ 2010-10 -17 13:28 ]
• 世界文化遺産・姫路城下
  [ 2010-10 -11 17:17 ]
• アートという生活芸術
  [ 2010-10 -06 23:34 ]
• ヨーロッパ自由旅行～パリ編その3～
  [ 2010-10 -01 13:31 ]

ブログ

１１月１１日（木）～１１月1６日（火）
奇跡の輝き – 草場一壽　陶彩画　飛翔展
が開催されます。


佐賀では木と緑で潤う静寂な山懐が創作の舞台となっている今心工房




Saga　Manai

こちらは佐賀県のSagaです。


アート〇美空間Sagaは佐賀県出身ではありませんよ！
サーガですから（笑）



草場氏曰く

「見る人が、自分の内なる心に気づいたり、パッと心が開け放たれたりするような作品を創りたい。
素晴らしい音楽や舞台や書物などに触れたとき、心がパアーッと開いて異次元の世界に入っていくような思いがしたり、心の琴線にふれて涙があふれたりすることって、あるでしょう？

また、神々しい風景を見たときに思わず手を合わせたくなることもありますよね。
けっして理論ではない、そうした感覚を色でダイレクトに伝えたいのです。
言葉ではなく、ただ抱きしめてあげるのも、子どもへの『愛』の与え方ならば、そういう絵ができないもなか、そういう色が出せないものかと、心を砕いてきました」



陶彩画とは　陶板に様々な釉薬を塗り重ね
数十回の焼成を経て完成する新しい芸術です。
草場一壽が２０年の歳月を研究に費やした独自無二の技法。
その神秘的な色合いは二つと同じものがなく
各界で「奇跡の輝き」と称賛されています。







そして陶彩画家が作った絵本として２０万部のベストセラーになった
「いのちのまつり」

「命のつながり」をテーマに無数の「ご先祖さま」の絵が描かれています。

「命は形では見えないけど、宇宙のはじまりからすっとつながっている。
たった一人でも欠けていたら、キミはいなかったんだよ」

というメッセージが込められています。

2009年に絵本「いのちのまつり」が、小学３年生の道徳の教科書に採用されました。


「今の子どもたちは、親の期待を一身に背負ってせかせか生きている。
そして、いのちは一代限りととらえている。そうではない。
僕たちはいのちを繋ぐために生きていて、どう生きるかが大切だということを、
何とか子どもたちに伝えたい。」



また『いのちのまつり』は、草場氏の創作や生き方にも繋がっているそうです。

草場氏の課題は、
今を輝いて生きながら、淡々と創り続けること。
創り手が輝いていなければ、作品に本当の力はこめられない。
それに、偶然性が大きい制作ですから、これからもいい作品を
“いただける”　よう淡々と創り続けていくこと。




今展では

新しい時代と価値観の転換の時　つかんでいたものを手放すことで　
新たな世界へ飛び立てることを信じ、「新生」が生まれました。





心の羽ひらき飛びたつ「新生」をご覧になってください。



草場一壽プロフィールなどの詳細


アート〇美空間Saga・HP

語るKAMEN---

[華麗なる仮面の宴]

というタイトルで
神戸らんぷミュージアム主催で私の友達が主宰する教室
「アトリエ・ヌーボー」のメンバーが出展しました。


１０月５日～１７日までの会期中には神戸新聞などの取材もあり
大変多くの方が訪れて盛況の作品展となりました。




彼女が仮面作品展に託した想いは

＜人生の５つの選択＞

人は人生において様々な選択をして生きています。
あなたはこれまでにどんな選択をしてきましたか？
そして今後はどんな選択がまちうけているのでしょう？
生きていくことは迷ったり、ぶつかったり、つまずいたりの連続です。
そのたびに、誰かに寄っかかり、そしてまた起きあがってひとは成長していきます。


１．子供と大人の心……さてあなたはどちらの心が多いでしょうか？
２．人生の歩み方……安定？それともチャレンジ？
３．自分のために使う時間と人のために使う時間…
　　…どちらを優先させてこられましたか？
４．今度生まれてくるなら……男？それとも女？
５．究極の選択……愛とお金どっちが大切？


こんなことを皆さんに問いかける女性なのですよ（笑）
こういう所が私は好です(^^)

さて皆さんの仮面に隠された真実の答えは如何に？


作品展の無事終了を祝って神戸の居留地にあるレストラン
「E・H BANK」
で仮面舞踏会が開催されました。

ＥＨバンクは１９３８年に竣工のイギリスチャータード銀行の建物を利用したレストランです。
今もドアの一部は昔の金庫のドアも備わったままになっています。



高～い天井の開放感溢れるレストラン。



アトリエ・ヌーボーのメンバーが制作した個性豊かな仮面





招待客にもハンドメイドの仮面が配られて約４０人がつけると圧巻！
チョッピリ不気味な雰囲気にも（笑）


偶然隣り合わせたこのお二人、さてどちらが外国人だと思いますか？

どちらも仮面がとっても似合っていましたよ！


パーティーでは友人達の余興が盛り沢山！

オペラを熱唱


またオペラ座の怪人をテーマにした漫才＋ダンス、手品、ゴスペルなど、笑いありの楽しいひと時となりました。

一足早いハローウィン気分を味わった夜でした。



アート〇美空間Saga・HP

ブログ


11月６日（土）
Emi NAKANISHI　2011　spring＆summer collection　先行予約会
が開催されます。


日本文化の永遠の源泉 “京都” に生まれ育ち、
いつまでも「日本の心」を持ち続けたい。
「服作り」を通して、文化･技術において日仏の “架け橋” となり、
あらためて「人と人」「物と人」との絆をしっかり繋げ、
ゆるぎない信頼と幸せ、そして喜びを世界に発信し育んでいきたい。

という熱いメーッセージをこめ、今回Sagaで展示会をされる
Emi Nakanishi

フランス在住の彼女が展示会場に神戸を選んだ理由は

「これまでの出会いから生まれた「縁」をつなげていきたい」

それは渡仏するきっかけが
1999年神戸ファッションコンテストでグランプリを受賞し
1年間パリへ留学するチャンスを得たことにもあります。






デザイナー ：Emi Nakanishi – Derat
京都府出身　1973年生まれ
1999年神戸ファッションコンテストでグランプリを受賞し、1年間パリへ留学。
卒業後、パリGivenchy本社でパタンナーとして研修し、その後フランスファッションを代表する大手メゾンでイラストレーターとなる。
以降10年間プロとしての熟成期間を経て独自ブランド “Emi NAKANISHI” を立ち上げる。
今春、2010-2011秋冬コレクションでプレデビュー。2011年9月発表の “2011年春夏コレクション” が本格デビューとなる。


そしてパートナーとして

パタンナー ：Florence Lotz
シャネルのアトリエ “フルー“ でパタンナーとして21年の実績を経た後、独立。
パリファッションの最高技術が駆使されている。


～Emi NAKANISHI のブランドコンセプト　～

1. 愛らしい洋服、品格のある洋服、活力あるエレガントな洋服。
2. 本場フランスの技術を駆使し、日本を始め世界の素材を通じて世界と交流する。
3. Les contraires s’attirent（正反対のものは惹かれあう）によるクリエーション。作り手と着る人に喜びと発見が常にある。


ブランドの特性は

エージレスドレス
＝どんな世代にも似合うという不思議さです。

それは 女性本来の特質である「愛らしさ、品格、活力に満ちたエレガンスさ」をあわせもち、陰と陽のバランスを上手く取り入れ、直感的に「素材、色、フォーム」を組み合わせることにより生みだされる新鮮さがあるからでしょう。






～Naturalな素材～


肌に優しく、さわやかな風をまとったかのような着心地の良さ。
しなやかな動きを作りだし、シックなたたずまいを生むナチュラル素材。



～Color（色）～


晴れた空に広がる「真っ白な雲」･「広大な砂浜」･「紺碧の海」。
ベーシックカラーは、「白」･「ベージュ」･「紺」。



～Sihouette(形)～


パリファッションの最高技術が作りだすシルエットは、女性本来の丸みを帯び、シックな優しさと柔らかさに満ちています。


今回のコレクションは
自然から生まれる「音」･「光」･「香り」、自然がもたらす「癒し」･「予期せぬ喜び」。自然は不思議なエネルギーに満ち溢れています。
「ふっくらした貴方がスリムに･･･、やせすぎの貴方がほどよくふくよかに･･･」
そんな予期せぬ喜びと不思議を盛り込んだ洋服。
ナチュラルな素材・色、そしてシックなシルエットにより
自然の気高さ、優しさ、美しさ、そして喜びを表現しています。


本場フランスの技術を駆使したパリファッションが35000円～75000円という嬉しいお手頃価格です。


Natural･Chic (ナチュラル･シック)　
を一度お手に取って見てはいかがでしょう。




もちろん、展示会にはフランスより　中西恵美さんも在廊されて
皆さんとの触れ合いを楽しみにしていますよ(^^)



Emi NAKANISHI・HP


アート〇美空間Saga・HP

 

世界文化遺産のある街・姫路

神戸・三宮からだとJRで４０分程度なのに
訪れるのは２５年ぶり以上になります！


姫路市内を用事を兼ねて友達が案内をしてくれました。

そのサポーターとしてチョイスされたのがこのママチャリ。

外人観光客には受ける自転車なんだそうです。
嬉しいことに姫路駅構内にある観光案内所ではAM9~PM6まで無料でレンタルしてくれますよ。

久々に乗る自転車
「え～っとブレーキって左側だったっけ？」
という具合でしたが
金木犀の香りと風を頬に受ける爽快感が気持ちよかった！


さて本当にご無沙汰の姫路城ですが、５年間の修復工事にとりかかったため
今回は全景は拝めませんでしたが、本来ならこんな風景が見えるはず。


この建物は丹下健三設計
「姫路歴史博物館」

ガラスに映る白鷺城というのはGOODアイデア！
でも実物と見比べることができなくて残念でした。



少し走った所で「健康？」と聞かれ「健康！なんで？」と言ったものの、、、



ここを靴を脱いで歩いた途端
「イタタッ！イタタッ！」
足の裏が悲鳴をあげました。
自分では気づいていないけど、体はガタがきているってことでしょうね（＾＾；

おばさんはヘっちゃらで毎日数回往復しているそうです。
私も頑張って往復したら少し足がホコホコしてきました。



また走ると、こんなオブジェが！



これは何かな？と思ったら、今度は黒川記章設計
「１億円トイレ」
公園の休憩場所の横に備わった近代的な自動扉付きトイレ。
でも中は普通なのですが、、、、、？１億円とは！



丹下・黒川とくれば、次は何かもう皆さんもお察しがつくと思いますが


遠くには姫路城に幕が掛けられた姿が見えますね。

これは例のごとく一目でわかる


安藤忠雄設計
「姫路文学館」

これだけなら今までと何ら変わらないのですが
驚いたことに横の建物は茶室

「望景亭」

ある実業家の別邸として13年の歳月をかけて作られたものの一部です。

茶室の「雄徳庵」の網代の天井や畳を囲む土間
また邸内の各所にある板戸絵も珍しい


定かではありませんが河端暁斎の子、暁雲だとも言われているそうですが
「暁斎とは全く違うな～？」

板戸絵を通り抜けて和室に入ると、いたることろに従来とは違った趣向を感じました。


その表現を一目で気に入ったのはアールデコの雰囲気があったからかもしれません。

欄間や床の間の様式や・襖の引手そしてライトやお軸の和モダンさ。

一番気にったのは　この出書院の障子。

この幾何学模様が新鮮。


そして和室から眺める茶室や庭の素晴らしさ！


方角を少し変えると安藤忠雄のコンクリート建築や姫路城が見えるというのも
和と洋のコントラスが楽しめて「粋」に感じてしまいます。



こんな借景ってめったに見れないから面白い！
いつか何かのイベントをできたらな～！

と夢を馳せてみました。


姫路には
「お城しかない」
と思っている方も多いかと思いますが
今回は姫路城に入場する時間がなくなってしまったほど、
ご紹介した建築以外にも知らなかった沢山の歴史が漂うスポット・伝統文化や工芸などがありました。
関西観光の目玉の白鷺城が改修を終えるまでも、足を運んでみてはいかがでしょう。


詳しくはsansen-ya　ホームページ


アート〇美空間Saga・HP

栗本夏樹・漆造形展が終了しました。

会期後半には漆造形技法レクチャーも開かれました。





作品の制作に使われている



技法については
蒔絵や乾漆、漆絵などの違い。

素材に関しては
蒔絵に使う金属の種類について。

色の中では漆は白が出ないので
古来から白を表現するにはうずらや鶏の卵の殻を使うなど。

道具や素材を直接手にとって見ながら

筆はフナネズミの毛が一番優れているけど
今はフナネズミも捕る人も木船もなくなってきたので
ネズミではなく猫の毛になったり、、、、、、とか
使う道具が市場には希少になってきた理由など、エピソードを交えてのレクチャー。


実際に漆を使って螺鈿の切り貼りや金粉の蒔き方など
なかなか見ることができない貴重な実演のレクチャーの後

漆を習ってみたいと思った方もいたようです。


漆の扱いが大変だと思う観念よりも

漆はエコであること
漆の樹液は人間の血と同じ漆の木の皮を煎じて飲むことできたり
流木や車のボンネット、捨てがちな紙管など
一度使命を終えたものに漆を施すことで再生させる作品にもなることに
理解が深まってくれたことだと思います。


さて会期中には様々な人達が訪れてくださいました。
各所に置かれていた案内状を見て来られた方はもちろん
色々な分野の作家やギャラリーのオーナー・美術館関係者の他にも
音楽・建築・演劇など
プロフェッショナルに仕事をされている方々と栗本氏とがそれぞれの分野で関係する
興味深い話題を伺うことができて毎日が新鮮でした。

栗本氏と物作りやプラン作りをされている方が繋がって、
新しい輪になりアートが栄えていくことを楽しんでいる皆さん。
アートの発展に情熱を向けている方々とのお話は大変参考になりました。


神戸で２０年以上ギャラリーをされている女性オーナーも、初めてみる栗本氏の作品に
「他の作家も見るときっとお勉強になりますね！」
と作品に対して好評でした。

アートを本職にしている人達に好評なのは勿論嬉しいことでしたが
漆を全く知らない人も
「これが漆とは思えない！」
とこれまでの漆の概念が一変して、漆の色々な可能性を感じてもらえたようです。


栗本氏の日本の伝統工芸の枠を超えて
異文化との融合を図った作品は

「生活芸術」
という発想です。

生活の中でアートを楽しむ使う人がアートに参加できる。
使い勝手の良さ＋生活にアートを取り入れる。



器やテーブルを飾るパネルをそのまま使い終わったらしまわずに
壁の装飾オブジェとしても使えるような作品もありました。


マット感のある作品はカジュアルでモダンな雰囲気に調和しているので洋室にもピッタリ。


どの漆作品もSagaのモダンなテーブルやカッシーナのイスやライトにも
違和感なく合っていましたよ。


またアクセサリーの中でも
何通りに使用できる作品として重宝したのがケヤキの皮のブローチ。


リーズナブルなうえ軽いし、和服と洋服にも似合う漆の質感。
私はその日の服装に合わせてペンダントトップや帯留めにも使ってみました。



そして嬉しいことにアートに詳しい方ほど
Sagaの空間に一歩入った途端

「普通は　四角の一つの空間だけのギャラリーが多いのに
こういうギャラリーは初めてで珍しい。
面白い空間ですね！」

の感想の後は

「家の中にいるよう」
ドアやガラスの飾り棚があったり、壁面の広さといい
実際に家に飾った時のイメージがし易いそうです。


「美術館の中にいるよう」
闇や色々なコーナーごとに展示されているので
作品のコンセプト分かり易いそうです。



他にはないSagaの個性は面白い！
と感じていただた沢山の声をいただきました。




美術館のための芸術ではなく生活のための芸術

難しく考えるのではなく心で感じることができる作品展でした。



アート〇美空間Saga・HP

パリの代表的建築といえばエッフェル塔


世界中に東京タワーを含め色々な塔がありますが
エッフェル塔は遠くからも近くからでもやはりフォルムがカッコイイ～！


ただの鉄の塊っぽく見えるのに脚線美というかシンプルなラインが
どこから眺めても綺麗！
写真に撮っても絵にしてもデザイン画にもなる不思議な魅力！
建設当初は賛否両論だったに、、、、
「いつ見ても飽きない美しい建物」
と時間が経つほど人々に認識されたのでしょうね！
エッフェル塔はきっと永遠のパリのシンボルですね。



外見の四方どこから見ても面白いのがノートルダム寺院
見る角度によって種々な様相を見せる中世ゴシックの名建築です。


正面



南面



背面



北面



特に奇妙な彫像の動物達！
「ガルグイユ」と呼ばれる怪物は悪魔くん？


教会建築や宗教画には最後の審判で悪魔は天使と共よく表現されています。

ノートルダムには天使より悪魔の方が多く備わっているのがユニーク。
でもこれはきっと魔よけなのでしょうが
何だか教会の上から人間の悪行をせせら笑っているようにも見えます。
「そんなことしていたら、地獄行きの報告しちゃうぞ～、イヒヒッ」ってね（笑）


寺院内に入ると、ちょうど日曜の夕方のミサが始まろうとしていて
司教が通路で待機している所に出くわしました。


パイプオルガンの音と聖歌隊の歌（独唱でした）が響く寺院内。
３つの大きなステンドグラスのバラ窓がそんなに大きく見えないほど
内部空間は大きく荘厳な雰囲気です。


でも入場無料・写真OK!
信者が祈る姿と司教の説教を聞けるのは観光客にとっては有難い話ですが
信者はうるさくって迷惑に思わないのかな？
とちょっと心配しましたが
大きな教会ほど許す心が大きいってことなのかも！
と申し訳ないのでちょっとだけ募金箱に入れておきました。





劇場の傑作1875年に完成したオペラ・ガルニエ

オペラ座の設計は公募され３５才の無名の若手建築家
シャルル・ガルニエが選ばれたそうです。
「ナポレオン３世スタイル」という多彩な表現を試みています。

一歩中に入ると重厚な華やかな造りに圧倒されます。
３階に分かれていますが、どこを歩いても絵になる設計。
舞台の合間も誰もが心を弾ませながら楽しめる雰囲気が伝わってきます。
特に大階段のある広間は素晴らしい！


光が射して見えます。
色の異なる大理石や天井画が織りなすのか？
形容し難いオーラで溢れています。
ヴェルサイユのゴージャスさよりも落ち着いていて
私はこちらの方が好きです。

以前、他国でオペラ座を見学したことがありますが
こんなに素晴らしいとは予想外でした。
これを無名の建築家が設計したとは二度びっくり！

そして劇場ホールの天井画は古典的な絵ではなく
50年ほど前にシャガールが手掛けた鮮やかな色使いの描写が斬新。


中央の７トンのシャンデリアの光と相まって赤いベルベットの１９００席を更に華やかに明るく照らしています。
こういう最先端な美を追求する国民性のセンスには脱帽ですね。
着飾った上流社会の社交場としてどんな国よりもその華麗さが想像できるのは
このオペラ座の建築が物語っているように感じました。

でも現代は席によれば、カジュアルな服装でもOK!
夏は公演がお休みでしたが

「こういう場所でいつか着物を着て観劇の雰囲気を味わってみたいな～！」

着物ではありませんがパリも最終日だったので浴衣を着てみました。


日本では浴衣で観劇は失礼かもしれませんが
外国では浴衣も着物と間違えて喜んでくれました。

この旅行中も色々な観光地を歩いているとカメラを持った西洋人から
「写真をとってもらえますか！」
と言われ、カメラマン役を引き受けることが多かったのですが、
（日本人なので安心！と思うのか？）
浴衣を着ていると、嬉しそうな笑顔で
「一緒に撮ってもらえますか？」
と　どこに行ってもモデル役を頼まれました。

「メルシー」「グラッツェ」「グラシャス」「サンキュー」
お礼の言葉でその人の出身を推測できる程、
色々な国の人が日本の浴衣を珍しく美しいと思ってくれたようです。


シャンゼリゼ通の老舗カフェ「フーケッツ」
1899年創業からシャンゼリゼの華やかさを担い続けています。
テラス席はお洒落な大人達で賑わっていました。

注文したクリーム・ブリュレがとっても美味～！

表面はそんなにカラメルで固まっているわけではないのに、
カリッとした焼き具合が絶妙、今までで最高でした！

絶品デザートを撮ろうとカメラを取り出すと
横に座っていたジョージ・クルーニ似のムッシュが
「写真を撮ってあげよう」
とカメラマン役をかってでてくれました。
カフェに座っているマドモアゼルやマダム、信号待ちの車の中からも
「とってもいいよ！」
と指や目で合図してくれ、浴衣姿は大歓迎されました。

綺麗な洋服よりも日本の伝統衣装を海外で着るときっと良いことありますよ。
お薦めします(^^)


マロニエとプラタナス並木、緩やかな勾配をもつ広い歩道。
凱旋門から

コンコルド広場まで

見通しの良い２kmの直線の大通り
シャンゼリゼに立っていると豪華な建物を両脇に眺めながら
シックでエレガントなパリジャン達の香りを感じました。



まだまだ他にも色々な思い出はありますが
自由旅行の緊張感と思いのままに歩いた街角の風景を思い返しながら、深く青い空の彼方を眺め帰路につきました。





アート〇美空間Saga・HP